いしのまニュース |
Vol.15
お題「壁」
毎年12月に京都市東山区の清水寺で発表される「今年の 漢字」。
私の予想は「壁」です。
年収に関する壁がいくつも存在しています。
たとえば、税の壁で ある103万円、社会保険の壁である106万円および130 万円がそれにあたります。
現在、特に話題となっているのは税の 壁である103万円です。
国民民主党は、これを178万円に 引き上げることを与党に提案しています。
103 万円という壁の根拠は、給与所得控除55万円と基礎 控除48万円の合計です。
そのうち、基礎控除を48万円から 123 万円に引き上げる案が議論されています。
実は、この103万円の壁は1995年からずっと変わっていませ ん。
その間に物価は1.12倍、大卒初任給は1.16倍、消費税は3%から10%に引き上げられました。
それにもかかわらず、 年収の壁の見直しは行われてこなかったことは、まさに国の怠 慢と言わざるを得ません。
しかし、103万円から178万円に引き上げることには税収が 大きく減るという懸念もあります。
地方自治体からは、この税収 減を補う措置を講じるよう国に要望が出されており、
103万円 の壁を所得税だけに適用し、住民税は現行のままにするという 分離案も浮上しています。
仮にこの案が成立した場合、年収178万円の人の税金は現 行の13万2500円から9万円になるだけで
4万2500円に しか減らないことになります。
さらに、社会保険の壁を撤廃し、 全員が社会保険に加入するという話もあり、
これが実現すれば 社会保険の負担が約25万円増えるため、
実質的な手取りは今より減少してしまう可能性があります。
年収の壁を見直す議論は、非常に重要だと思います。
その目的は、国民の可処分所得を増やすことにあるはずです。
これま で103万円の壁を変更しなかったことで税収は増えていたはずですので、
その分を国民に還元する形で見直しが進むことを望 みます。
さて、今年の「今年の漢字」は一体何になるのでしょうか。